ご遺体からの感染はあるの? 感染症で亡くなられた方のお体にまつわる基礎知識

葬儀について

2020.04.13 ご遺体からの感染はあるの? 感染症で亡くなられた方のお体にまつわる基礎知識

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昨今、新型コロナウイルス感染症をきっかけに、ご遺体からの感染に注目が集まっています。様々な情報が錯綜するなかで、こういった事柄に対しても大きな不安を抱えられている方々もいらっしゃることと思います。今回は、ご遺体から感染についての基本的な考え方についてご紹介させていただきます。

法律で指定されている感染症

感染症のお話しをさせていただくに際しての基礎知識ですが、すべての感染症は、「感染症新法」という法律により、危険度に応じて分類されています。感染力が強く、かつ感染した場合に、命に危険の及ぶような重い症状が出やすいものが一類・二類・三類感染症と呼ばれるものです。感染力や重篤性は一類・二類・三類ほど高くありませんが、感染拡大防止の観点から同様の注意が必要なものが四類、五類感染症です。この法律上の分類に基づいて、ご遺体をめぐる様々なルールが決められています。

一類感染症

エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールボルグ病、ラッサ熱

二類感染症

急性灰白髄炎、結核、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(病原体がコロナウイルス属SARSコロナウイルスであるものに限る)、鳥インフルエンザ(HN5N1)

三類感染症

コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸感染症、腸チフス、パラチフス

四類感染症

E型肝炎、ウエストナイル熱(ウエストナイル脳炎を含む)、A型肝炎、エキノコックス病、狂犬病、オウム病、日本脳炎、デング熱、など

五類感染症

アメーバ赤痢、風しん、麻しん、梅毒、破傷風、クロイツフェルト・ヤコブ病、クラミジア肺炎、水痘、手足口病、など
この他の分類としては、新型インフルエンザ等感染症、指定感染症および新感染症が「感染症」として定められています。なお、新型コロナウイルス感染症は、指定感染症になります。

ご遺体からの感染がないもの

上に挙げたような感染症は必ずしもご遺体から感染するわけではありません。これらの中には、生きている人間の体の中でしか生存できない病原体もあり、ご遺体からは感染しないものもあります。具体例としては、次のようなものが挙げられます。
肺炎、ハンセン病、らい病、髄膜炎菌性感染症、破傷風、菌血症、肺血症、A型肝炎、成人性T細胞白血病、狂犬病、クラミジア感染症、梅毒、ワイル病、真菌感染症
感染症で亡くなられたからといって、必ずしもご遺体からの感染があるとは限りません。病原体の性質によりさまざまなので、残された方々の健康を守るためにも、医師や、医師からご遺体の取り扱いについて説明を受けている葬儀社スタッフの指示に従いましょう。感染症に対する正しい情報を取捨選択し冷静な判断をしたいものです。あんしん葬儀社でも情報発信に細心の注意を払っております。

感染症でお亡くなりになった方の火葬

通常、ご遺体は亡くなられてから24時間以上が経過しないと、火葬することができません。しかし、一類・二類・三類感染症、または新型インフルエンザ等感染症の病原菌を保有した状態で亡くなられている場合、24時間以内の火葬が認められています。新型コロナウイルス感染症に関しても、厚生労働省は24時間以内に火葬することができますが、これは必須ではないとしています。各自治体や医療機関によって手順や運用方針が異なると思います。あんしん葬儀社では自治体・医療機関と連携し、より安全な方法で対応できるように準備を整えております。

どうしたらうつるのかをよく確認しましょう

すべての感染症に対して言えることですが、病原体がどのようにしたら他の方にうつるのかはその感染症により様々です。例えば、結核を引き起こす結核菌は、感染力が極めて強く、空気感染する感染症の一つです。また、ご遺体の中でも長時間生き続けますので、目や鼻、気管支などにいた生きた結核菌が体外に放出されます。ですので、ご遺体の向きを変えたり、お着替えをさせたりする時は慎重に行わなければなりません。基本的に一類・二類、三類感染症に指定されているものは、必ずしも空気感染の性質を持っているとは言えませんが、いずれも極めて感染力が強く、万が一感染した際に、非常に重い症状が現れる可能性が高いものです。ご遺体からの血液や浸出液、排せつ物に触れないようにする必要があります。
一方で、五類感染症に指定されているB型・C型肝炎は、血液が最も危険性が高く、分泌物の感染の危険性がありますが、空気感染することはないと言われています。
このように、病原体の種類によって最適な対処方法も異なりますので、故人様とのお別れの方法も大きく変わってきます。残されたご家族の方々の健康を守りながらも、できるだけ後悔なくお別れをするための方法を一緒に考えるのも葬儀社の役目です。

あんしん葬儀社は、どのような形式であれば安全に、だけれども悔いの残らないようにお別れができるのかを、お客様とともに考えさせていただきます。感染症でお亡くなりになられた場合のお葬式について、ご不安なこと、ご心配なことがございましたら、まずは相談サロンまでお越しください。午前9時から午後7時まで営業している相談サロンでは、あんしん葬儀社のお葬式コンシェルジュがご対応いたします。営業時間外でもお電話にて対応可能です。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

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新型コロナウイルス感染症で 、お亡くなりになられた方々、ご遺族の皆さまに謹んで哀悼の意を表するとともに、 罹患されている方々に心よりお見舞い申し上げます。
様々な情報が発信されており、何が正しい情報なのか見極めることに苦慮するかもしれませんが、皆様のお役に立てる情報発信に努めて参ります。
一日も早い新型コロナウイルス感染症の終息と、皆さまのご健康を心よりお祈り申し上げます。

荒井 貴大

代表取締役
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