家族葬の基礎知識③　家族葬のメリット・デメリットについて考える

あんしん葬儀社では家族葬を行いたいというご相談を頂くことが多くございます。そのなかで家族葬のメリット・デメリットをご説明させて頂いております。家族葬とは定義が定まっていないものなのでご家族の事情によってメリットがデメリットになることやデメリットがメリットになる場合があります。そのためご家族ごとにメリット・デメリットを吟味したうえで選択されることをアドバイスしております。今回は家族葬を選ぶ際に気をつけておきたいことを書かせて頂きます。最後までお読みいただけますと幸いです。

家族葬というと生活者の皆様は「家族や近親者で行う小さなご葬儀」というとらえ方をしていらっしゃるかと思います。そして「気を遣わずに済む人たちだけなので気疲れしないで済む」「故人とのお別れがゆっくりとできる」ということがメリットとしてあげられることが多いです。しかし、家族葬で参列される方を見てみるとほとんどがご親戚という場合が多いものです。今後の付き合いにも関わるので一番気を使うのがご親戚に対してだという場合も少なくありません。また、故人とのお別れの時間が取れるかどうかは規模とあまり関係がないことが多いです。大切なことは葬儀までの準備や段取りにゆとりを持ち、通夜・葬儀までに気持ちのゆとりを少しでも持てるかどうかであると思います。そのようなゆとりを持つためにあんしん葬儀社が施主様に代わって準備や各種手配などを行い、お別れに専念して頂くことを大切にしております。

家族葬で何よりも大切なのは「我が家の場合」はどうなのかということを考えることです。
ご葬儀は十人十色でいろいろな形があっても良いですが、ご家族の意向を一つに合わせることも大切です。
一般的なメリット・デメリットはお伝えさせて頂きますが、我が家の場合というように置き換えて吟味して納得いくご葬儀にすることが後悔しないためにも重要なことです。色々なご家族の家族葬をお手伝いさせて頂いて感じることがあります。
何よりもご家族の想いを一つにして、ご親戚の方にも理解を頂けるように努めることがポイントです。

家族葬を選ぶうえで「本当に家族葬でいいのか？」を振り返ってみることをおすすめ致します。故人の生前の付き合いがどうなのか、社会的な立場はどうなのか、年齢・故人様らしさなどを考えると一般的なお葬式をしたほうが良いという結論に至るご家族もいらっしゃいます。また、家族葬を執り行う方のご相談で多いのが「どこまでの範囲を呼んだらよいのか」ということです。子供や孫までなのか、ご親戚までなのか、生前親しかった友人・知人にまで声をかけるのか。一番悩まれる点だと思います。家族葬の難しさもしくはデメリットになり得ることです。よく考えておかないと「あの人は呼ばれたのに、私には声がかからなかった」、「私もお別れしたかったのに、顔も見られなかった」など今後のお付き合いにも影響することがあります。そのようなお話を聞くとご家族も本当に良かったのか、故人に申し訳ないことをしたなど後悔の念を抱くことにもなり兼ねないのです。呼ばない人には「訃報を伝えない」などの方法もあります。失礼にならないかよく考えたうえで対応することが必要です。葬儀は故人様のためでもあるし、ご遺族の皆様が悲しみを受け止め弔うことで心を癒すためにもあります。そういった呼ぶ人の選別が難しい・負担に感じるのであれば多くの人に門戸を開き、一般的なお葬式にするという選択も正しい選択になり得ます。

このようにご家族によってメリットがデメリットにもなるし、デメリットがメリットになるということを踏まえたうえで検討することが重要です。そうした選択のお手伝いをするのがあんしん葬儀社の役目です。ご葬儀はやり直しがききませんし、結婚式のように招待状を出すことも一般的ではありません。ご家族らしさ、故人様らしさも大切にしながらどのように折り合いをつけるのかが納得したご葬儀のために重要なことです。今回は家族葬のメリット・デメリットを深掘りし、家族葬を選択するうえで気を付けるポイントとして書かせて頂きました。家族葬について聞きたい、資料をもとに検討したいということがありましたらあんしん葬儀社へご連絡下さい。皆様のお役に立てるように対応させていただきます。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。